CountrySoulの音楽台帳

管理人のお気に入りディスク紹介

MyYouTubeチャンネル再生回数TOP⑤(カントリー編)-第3位

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【第3位】

♬I've Been Around Enough To Know/John Schneider

<再生回数35.3万回> [アルバム『Too Good To Stop Now』(1984)収録]

John Schneiderと云えば、映画好きな方でしたらまず俳優のJohn Schneiderを連想するのではないでしょうか。私は彼の出演する映画やTVはちゃんと観たことがありませんが、Johnは80年代から現在に至るまで数々のフィルムやTVに登場している著名俳優です。1979年開始のTV番組"The Dukes Of Hazzard"にBo Duke役で出演したことをきっかけに、その超イケメンマスクで人気を博し、スターダムにのし上がりました。と同時に歌手としてもデビューを果たし、Elvisの"It's Now or Never"のカバーなどがヒットします。そして80年代半ば以降のトラディショナルカントリー復活の動きに乗じ、本曲が彼にとって初のNo.1カントリーヒットを記録しました。ヒットチャートを賑わしていたのは数年の間に過ぎませんが、その間に発表したアルバムはどれも良作揃いです。彼は南部出身ではありませんが、Merle Haggardを若干意識したような歌い方も魅力的です。


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MyYouTubeチャンネル再生回数TOP⑤(カントリー編)-第4位

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【第4位】

♬Eighteen Wheels And A Dozen Roses/Kathy Mattea

<再生回数22.8万回> [アルバム『Untasted Honey』(1987)収録]

Kathy Matteaのおハコともいうべき代表曲ですね。80年代前半から活動を開始し、前作の『Walk The Way The Wind Blows』(1986)の商業的成功から頭角を現すと、本作で女性カントリーシンガーとして名実ともに人気の頂点を極めました。CMA Awardsにおいては、1989年と1990年の「Female Vocalist of the Year」を獲得しています。彼女の音楽的バックグラウンドには常にフォーク、ブルーグラスケルティック音楽などのアコースティックな音楽性があり、メインストリームカントリーがポップロック化に邁進しても決して迎合することなく、キャリアを通じてほぼ一貫しているのは大変好感が持てます。[❇︎何のアルバムか忘れましたが、Stonesの"Gimmie Shelter"をカバーしていたのはちょっと首をかしげましたが笑] 彼女の温かみのある歌声はAnne Murrayも少し連想させますね。また、歌い方にもいわゆるヒルビリー臭さがないので、女性シンガーソングライターがお好きな音楽ファンにもお勧めのシンガーです。


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My YouTubeチャンネル再生回数TOP⑤(カントリー編)-第5位

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ここ数日、転職活動も大詰め(?)を迎えてその準備に追われており、なかなかレビューを書く時間が取れませんので、番外編として私のYouTubeチャンネル再生回数のベスト5を順番にご紹介したいと思います。これならアップに手間がかかりませんので笑。しばらくカントリーファン向けになりますが、ご了承ください。

【第5位】

♬Send A Message To My Heart/Dwight Yoakam with Patty Loveles

<再生回数19.2万回> [アルバム『If There Was a Way』(1990)収録]

Dwight Yoakamは、80年代半ばから90年代前半にかけて多く誕生した、いわゆるニュートラディショナリスト(トラディショナルカントリーを新しい感覚で表現出来るカントリーシンガー)の一人。敬愛するBuck Owensのベイカーズフィールドサウンドを基調としながらも、Elvisの"Suspicious Minds"やQueenの"Crazy Little Thing Called Love"、さらにGreatful DeadやCheap Trickなどもカバーしたりと、カントリーパンクともいうべきちょっと尖った音楽性を持ち合わせています。Mick Jaggerのようなロックの大物からもその才能を認められており、Mickとは"What's Left of Me"という曲を共作しています。コンピレーションアルバム『The Jagger & Richards Songbook』(Various Artists)に収録。また、デュエット相手のPatty LovelessもDwightと同時期にデビューした大物女性シンガー。彼女のカントリーヴォイスはとても魅力的ですね。また、故郷のケンタッキーに思いを馳せ、ブルーグラスのアルパムも積極的に制作しています。


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嘘記事を書かないように色々下調べをしていたら、結局いつもレビューを書くときと同じくらい時間がかかってしまいました(^^;

♬Southern Pacific『County Line』(1990)

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Doobie Brothersが活動休止していた1983年、ドゥービーのメンバー3名(Keith Knudsen、John McFee、Jerry Scheff)にヴォーカルのTim Goodman、キーボードのGlen Hardinを加え、5名で結成されました。何度かのメンバーチェンジを経て、本作4枚目のアルバムは、Keith Knudsen、John McFeeに、2作目から加入の元CCRのStu Cook、キーボーディストのKurt Howellを加えた4名で構成されています。結果的にこれがグループ最終作となりました。元Doobie Brothersらしい西海岸由来の美しいハーモニーを特徴とするSouthern Pacificは、同時期デビューのExileや後続のRestless Heartなどと共にカントリーグループの一翼を担い、George Straitなどのトラディショナルスタイルと共存しながら、80年代カントリーシーンを盛り上げました。グループ解散後はDoobie BrothersやCCRとして再活動したり、キーボードのKurt Howellは"Burnin' Daylight"というカントリーグループを結成してアルバムを出しています🎶

【Pick Up】♬Any Way the Wind Blows


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♬Allen Toussaint『Life, Love And Faith』(1972)

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いきなり余談から入りますが、レコードコレクターの方は、LP1枚あたりの購入単価の上限は決めていますでしょうか。自分は一応税抜き5,000円までと決めているのですが、このアルバムはその上限に到達した1枚なのです。しかもジャケに穴が開いたカット盤です。当時はそれでも喉から手が出るほど欲しいレア盤だったのでしょう。なんたってThe Metersがバックですからね!Allen ToussaintニューオーリンズR&Bのみならず、南部系のサウンドを軸とするほぼすべてのミュージシャンに影響を与えていますね。作品としてすぐ思い浮かぶところでは、自身も吹き込んだGlen Campbellの"Southern Nights"、プロデューサーとしてはDr.Johnの"Right Place, Wrong Time"、Labelleの"Lady Marmalade"あたりでしょうか。本作はオリジナルアルバムとしては三枚目ですが、前述した通りクレジットを見ればThe Metersの面々がしっかりバックを固めています。ただArt Nevilleの名前だけが見当たらないのは、Allen自身が鍵盤弾きだから不要だったんですかね?笑。内容もニューオーリンズらしい泥臭い楽曲が並んでいますが、Allenの歌がそこまで骨太な感じではないので、歌そのもので魅了するというよりは、やはり作曲家、アレンジャー、プロデューサーとして最大の手腕を発揮するミュージシャンなのでしょうね🎶

【Pick Up】♬Goin' Down


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♬Ornette Coleman『New York Is Now!』(1968)

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自分にジャズなんて語れるべくもないんですが、このアルバムは自分の数少ないジャズコレクションの中でも最も早いうちに入手していたものです。きっかけは、新卒で初めて入社した会社の上司がジャズマニアで、六本木のサテンドールに若き日の大坂昌彦のライブに連れて行ってもらった時に、OrnetteのBroad Way Bluesを初めて聴いたのがきっかけです。彼はフリージャズの旗手とも言われていますが、そんな予備知識もないまま『New York Is Now!』を初めて聴いた時は、特に最後の曲なんて良さが全く理解できず顔をしかめた記憶があります。あれから長い年月が経ち、その間Stockhausenなどの実験音楽、Jon Hassellなどのアヴァンギャルドな音楽を知るようになった上で改めてこのアルバムを聴き返すと、当時のマンネリ化したモダンジャズから解放されるべく創作意欲に燃えていた当時のOrnetteの姿が感じ取れる作品だと感じました♬

【Pick Up】♬We Now Interrupt For A Commercial


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♬The Mavericks『Music For All Occasions』(1995)

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自分にとってカントリーミュージックは「秋」も深まる頃のイメージが強く、果たして「夏」向きのカントリーはないものかと思いを張り巡らしていました。ここ数年のヒットカントリーもドライブ中のBGMとしては良いのかも知れませんが、自分のような古典趣味者がじっくり腰を据えて鑑賞に耐えうる作品ということで、ちょっと懐かしいMavericksを取り上げてみました。アルバムコンセプト自体が夏というのではなく、名歌手であるRaul Maloの歌声が、今の猛暑の時期にも清涼感と癒しを与えてくれるんですね。本作は4枚目のアルバムになりますが、カントリートラディションに根ざしたスタイルはデビュー作より一貫しており、その中にジャズやブルース、テックスメックスやエルヴィス風ロカビリー、60年代オールディーズなどのエッセンスが加わり、リスナーを楽しませてくれる作品となっています。Frank & Nancy Sinatraの"Something Stupid"のカバーや、NRBQのAl Andersonとの共作が4曲含まれているところも興味深いです🎶

【Pick Up】♬Here Comes The Rain


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